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世界の人毛マーケット事情

ヘアドネーションとは異なり、「髪の毛を売る」人毛マーケットが存在します。ウィッグ・付け毛市場は世界的に拡大しており、それらに使用される人毛はとても価値が高いものだそう。カツラなら人工毛で良さそうですが、人毛の方がナチュラルに見えると考える人が多く、いまだに人気があるそうです。そこで、世界の人毛マーケット事情について調べました。

中国かつら用の人毛の売買

日本人の毛質に一番似ているのが中国人のものです。中国は人口も多く、日本人が装着する人毛のかつらのほとんどは中国で供給されているのです。
中国では「毛髪ハンター」という仕事があり、田舎の農村に行き、特に少女の長い髪の毛を安く買うことを生業としている人がいます。
一日に1人から買うことができれば、生活は成り立つそうです。
収入的には、一ヶ月間で農民の年収分くらい稼ぐそうです。ちなみに農民の平均年収は15万円程と言われています。
農村で道路沿いにいる長い髪の女性を見かけては声をかけ、髪の長さをチェックしてお金の交渉をし、子供の場合は交渉できないので、親御さんと会って交渉となります。
日本円で1万円ちょっとで売ったお金は、子供の学費の足しになったりするようです。

とはいえ、昨今の中国ではパーマや毛染めが一般的になってきており、ウィッグなどに使用する理想的な状態の人毛を探すのがなかなか困難になっているそうです。いまでは、インドや南米などのも仕入れ先となっています。

インドは世界一の人毛輸出量!

南インドに、世界的に有名な聖地ティルマラがあります。
ここには、ヒンドゥー教の神 ヴェンカテーシュワラ神 を祀るティルマラ・ヴェンカテーシュワラ寺院があり、毎日数多くの巡礼者が訪れます。

この寺院の特徴の一つは、世界屈指の巡礼者数です。
1日あたり 平均10万人 が訪れ、年間では 3,000万人を超える 信者が集まると言われています。これは世界でも有数の規模であり、東京ディズニーランドの年間入場者数に匹敵する勢いです。さすが宗教大国インドですね。

この聖地には、驚くべきことに 約600人もの床屋(理髪師)が常駐 しています。
理由は、信者が 「ムンダン」 と呼ばれる儀式で髪を剃り落とし、神に奉納するためです。髪を捧げることは、信仰心や感謝、願いの成就を象徴する重要な行為とされています。

奉納された髪は、寺院側で丁寧に回収され、オークションで売却されます。その収益は、寺院の運営や慈善活動に充てられているのです。
年間の髪の奉納量は 500トン以上 にもなり、売却による収益は 数十億円規模 に達するとされています。

インド南部の女性たちは、日常的に ココナッツオイル で髪をケアし、ケミカルな処理を避けるため、髪質が非常に良いことで知られています。そのため、ティルマラで奉納された髪は、高品質な髪として世界市場で非常に人気があり、ウィッグやヘアエクステンションの原材料として取引されています。

貧困に目をつける悪徳行商人

自発的な毛髪の提供は、まだ良いのですが、問題になっているのがアジアや東ヨーロッパを巡り、貧しく若い女性たちの毛髪を安く買いたたく毛髪商人の台頭です。
彼らはインドなどで男性たちに、妻の髪を売ってくれと持ち掛け、夫たちが自分の妻に剃髪を強制するだけでなく、ギャングたちに襲われ乱暴に髪を剃られる被害が起きているという。さらにスラムの子どもたちはおもちゃと引き換えに騙されて頭を刈られている。

そして、需要があるのは入手困難とされる東ヨーロッパ人の髪です。スラブ人の血を引く女性たちがターゲットになり、彼女たちの髪はスラヴャンカの髪といわれ、柔らかく、金髪が多い。その背景からシベリアやウクライナのはずれの地域では毎月断髪式が開催されている。その買取価格は非常に安いです。

世界中でターゲットにされる良質な女性の髪

ブラジル、ペルーなどの南アメリカの太い髪は珍重されている。月収が9,000円ほどのペルーの農村では、生活に行き詰った女性を狙う商人が各家を訪問することも。同意が得られれば、彼女の髪はハサミで雑に切られ、持って行かれそうです。

中国の髪はまっすぐで粗いため、あまり望ましくないとされているが、インドやペルーの髪の毛だと偽り、高い値段がつけられるケースもあるそうです。また年齢の問題もあり、24歳の髪はもっとも高品質で、ケラチン(毛髪の作るプロテイン)が最も健康な時期。この年齢の女性の髪の毛を狙う業者も存在するそうです。

まとめ

こういった世界で取引された人毛が、かつらになったり、エクステンションとなったりして世界に流通しているのです。ご存知でしたか?
さて、「かつら」に頼らず、薄毛でお悩みの方におススメなのが、2017年版男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインで初登場の低出力レーザー治療。
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日本のメーカーはレーザー育毛機の開発に遅れているため、米国のFDAでも承認されているレーザー育毛医療器「ヘアマックス」は、男性にも女性にも自宅ケアとして取り入れていただきたいです。
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